私のパニック障害の経過

私のパニック障害の経過記事一覧

初めてのパニック発作

難病の妹が大手術を受ける日、20歳の大学生である私は病院の待合室にいました。長時間に及ぶ手術で生死にかかわるほどのものだったので、兄として私は気が気ではなかったです。身内や親しい友人を亡くした経験もなかったので、私は初めて身内が生死の危機にさらされる場面に直面し、本当に不安でいっぱいだったのを覚えて...

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パニック障害発症2日目

初めてパニック発作を起こした翌朝、ごく普通に目覚めました。体調もいたって普通です。いつもどおりに大学で講義を受けて、帰りに妹の見舞いに行き、夜は自宅で過ごしていました。ベッドの上で横になり携帯をいじっていると、突然、ものすごい恐怖感とともに心臓がバクバクしてきました。どうしていいかわからず、家中をか...

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パニック障害3日目以降

これまで2日連続でパニック発作に見舞われた私は、「さすがにもう大丈夫、もう何ともない」と思っていました。そして、3日目もいつも通りに大学へ行き、自宅に帰ってインターネットをしていました。すると、突然、心臓バクバクと何ともいえない恐怖感が襲ってきたのです。またしても家中をかけまわり、両手を強く握り締め...

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電車内でのパニック発作

パニック発作を起こしてから一週間近くが経過したある日、大学から帰宅する電車の中でパニック発作を起こしました。夕方の帰宅ラッシュよりも早い時間だったため、私が乗った快速列車の車内はガラガラで座っていられました。目を瞑ってぼーっとしているときにパニック発作はやってきたのです。いつもと違い、密室かつ公共の...

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一生続くの?

初めて発症したときから、毎日続くパニック発作に対する恐怖は日に日の大きくなっていました。そんなある日に思ったのが、「これって一生続くの?」ということです。最初のうちは、さすがにもう今日で終わりだろうと思っていましたが、二週間以上毎日続くので、将来のことが不安になったのです。もしも、パニック障害が治ら...

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予期不安が表れ始める

初めてのパニック発作から一週間以上が経過して、予期不安の症状が表れ始めました。「今にもパニック発作が起こるんじゃないか」という強い不安を感じるようになったのです。同時に呼吸が浅くなり、そわそわします。手をギュッと握っているため、手にひらは汗ばんできます。家中をうろついたり、窓を開けて外の空気を吸った...

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病院に初めての診察へ

私が初めて病院へいったのは、最初のパニック発作から2〜3週間後のことです。精神科でも心療内科でもなく、ふつうの内科です。というのも、全く関係のない病気で以前から内科に通院していたのです。メンタル系ではなく、内臓系の病気で、たいした病気じゃないです。もしも、このように偶然通院している時期以外にパニック...

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ホルター心電図

ホルター心電図とは、携帯型の心電図を体に装着して24時間つけっぱなしにして心電図をとる検査方法のことです。寝ている間も食事をしている間もつけっぱなしです。そして、起床から就寝までの様々な行動を時間と共にペンで紙に記録します。食事や通勤通学、体に異変を感じたとき、走ったりして心拍があがったときなど。つ...

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薬はソラナックス

最初の診察でこの薬を出されました。ソラナックスという抗不安薬(タブレット)です。1ミリグラムなので、量的にはかなり少ない方です。パニック発作がでたときに飲むように言われていたのですが、結果的に一ヶ月以上、パニック発作が起きているのにもかかわらず、私がこの薬を飲むことはありませんでした。理由は二つあり...

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初めての服薬

初めて服薬したのは、パニック障害発病の約2ヵ月後、通院開始から約1ヶ月後です。担当医からは最初は「パニック発作が起こったら飲むように」と言われていましたが、後に「予期不安のときに飲んでもいい」と言われるようになったので、その通りにしました。強い予期不安が起きてすぐにソラナックスを飲みました。1mgと...

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運動を避けるようになる

運動をさけるようになるパニック障害患者は多いようです。私も例外ではありませんでした。パニック障害を発病するまでは週に3回くらいスポーツジムに通っていましたが、発病後しばらくは全く行かなくなりました。それだけではなく、電車に間に合わなさそうだからといって小走りをしたり、階段を駆け上がることもしなくなり...

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家族に打ち明けたとき

初めてのパニック発作のときは家族と一緒のときでした。しかし、そのときは一時的なものだと皆が思っていたのです。それ以降もパニック発作が続いているということを家族に伝えたのは、一ヶ月くらいがたったときです。厳密に言えば、私はハッキリとはパニック障害のことは伝えていません。ただそれとなく伝えました。ある休...

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酒、コーヒーも避ける

カフェインがパニック発作を誘発するという情報を知ってからは、私はコーヒーを飲まなくなりました。実際にコーヒーを飲んでパニック発作を起こした経験があるわけではないのですが、一度知ってしまうと、怖くて避けるようになったのです。もしかすると、飲んでも大丈夫だったのかもしれません。ちなみに、私は大のコーヒー...

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パニック障害は気の持ちよう?

「パニック障害は気の持ちようの問題だ」↑理解がない人のステレオタイプともいうべき考えですね。パニック障害患者の気持ちを逆撫でする発言ナンバー1です。しかし、パニック障害患者だった私自身、これについて何度も自問自答しました。

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心気症を併発?

私はパニック障害を発病して以来、体のあちこちに違和感があったり、痛みがあったりということが多くありました。明らかな異常ではなく、なんとなくおかしい感じがするのです(不定愁訴)。このような不定愁訴があまりに頻繁におこるため、自分は心気症なのではないかと疑うことがありました。心気症とは、本当は健康である...

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長期戦へ

2ヶ月以上たってもパニック障害の症状(パニック発作と予期不安)は続きました。ただし、最初に約1ヶ月は毎日欠かさずパニック発作が起こっていましたが、2ヶ月がたつころには、起こらない日もでてきました。しかし、予期不安は相変わらず毎日続いていました。広場恐怖がなかったことだけが、不幸中の幸いだったと思いま...

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パニック障害克服に向けての対処方法

長引くパニック障害によって、予期不安やパニック発作の症状と戦う日々が続いていました。どうにか克服したいと思い、私がとった行動を紹介します。大丈夫だと強く念じるパニック発作は気の持ちようで治せるものではありません。しかし、パニック発作が生じているときに「大丈夫!大丈夫!」と心の中で強く念じるのは症状を...

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ほとんど症状が出なくなる

パニック障害を発病してからというもの、自分の将来を悲観して落ち込むことが良くありました。しかし、なんとか日常生活は送れていたので、治ると信じて日々の症状と戦い続けてきました。その甲斐あってか、半年を過ぎたころから徐々に症状がでる頻度が落ちてきました。発病直後は毎日欠かさずに表れていた症状が、次第に出...

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克服、その後

完治まで約2年間かかりました。発病当時に大学生だった私も社会人になっていました。最初の頃は本当に辛かったのですが、大学を出て就職をするというコースからは外れずに済みました。ちなみに、通院していたのは最初の前半の1年間だけです。後半の1年間は服薬もしていません。

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