パニック障害は気の持ちよう

パニック障害は気の持ちようの問題か?

「パニック障害は気の持ちようの問題だ」

↑理解がない人のステレオタイプともいうべき考えですね。
パニック障害患者の気持ちを逆撫でする発言ナンバー1です。

しかし、パニック障害患者だった私自身、これについて何度も自問自答しました。

自分がパニック障害だと思い込むことがダメなんじゃないか?

「自分はそもそもパニック障害ではない。もう治った。」
と自分に言い聞かせて生活してみました。
そして、出来る限り関係のないことを考えるようにしていました。

その結果、
いつものように、突如としてパニック発作はやってきました。
そして、これは自分でコントロールできるものではないと考えるようになりました。

疾病利得があるのではないか?

疾病利得とは、病気を患っていることで存在する患者にとってのメリットのことです。
ただし、疾病利得は意識下のものであり、患者本人は疾病利得には気付いていません。
だから、決して怠けや甘えで生じるものではないのです。

例えば病気で働けない人が
「このまま病気が続けば、生活保護で暮らしていけるぜ。へへへ。」
と企んでいたとしても、それは疾病利得とは異なります。

私にも何かの疾病利得があるのではないかと、出来る限り客観的に考えてみました。

誰かに心配されたい

これはまず有り得ません。
さすがに家族に全く心配されないのはショックでしたが、
そもそも私は自分の病気を誰にも知られたくないと思っていました。
「かわいそう」と同情されることに嫌悪感があったのです。
友人にはいっさい話していません。
知っていたのは医師だけです。

学校・仕事を休める

当時大学生だった私は、いつもと変わらず通学していました。
大学が嫌だということはいっさいありませんでした。
日常生活における不満や嫌なことはほとんどありませんでした。

妹の病気の心配を、自分の病気の心配にすりかえる

妹が難病だったので、それがすごく心配でした。
しかし、妹の手術の日(=私が初めてパニック発作を起こした日)以降は、
妹の病状はよくなってきており、心配は薄れていました。
これも考えにくいです。

結論

いろいろ考え抜いた末、気の持ちようでどうにかなるものではないと悟りました。

それよりも、まともに治療することに頭を向けるべきだと考えました。

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