長引くパニック障害

長引くパニック障害

2ヶ月以上たってもパニック障害の症状(パニック発作と予期不安)は続きました。
ただし、最初に約1ヶ月は毎日欠かさずパニック発作が起こっていましたが、
2ヶ月がたつころには、起こらない日もでてきました。

しかし、予期不安は相変わらず毎日続いていました。
広場恐怖がなかったことだけが、不幸中の幸いだったと思います。
そのおかげで引きこもりになることもなく、ちゃんと大学に通えていました。

長期戦を覚悟

すぐに治る病気ではないと思い始めていたので、
病気と付き合いつつ生活し、長い目で見て治していこうと思うようになりました。

とにかく平穏でゆったりした生活を心がけるようになりました。
できるかぎりストレスをかけないことが重要だからです。

ただし、極端に休養を増やすことにならないようには注意しました。
心拍数が大きく上がるような運動や徹夜は避けましたが、
それ以外でやるべきことは絶対に怠らないようにしました。

一度日常生活を踏み外すと、その後の復帰は大変だと思います。
仕事や学校を辞めたり休んだりすると、
いざパニック障害が治ったとしても、今度は別の壁が待っています。

また、私の場合は、もしも大学を休んでしまうと自己嫌悪に陥り、
逆にストレスが増えて体に悪影響を及ぼすと感じていました。
ですから、パニック障害が原因で大学を休んだことは一度もありませんでした。

しかし、このように私が日常生活を継続できたのは、症状が比較的軽いほうだったからだと思います。
広場恐怖のせいで電車に乗れずに通勤通学ができなくなってしまう患者さんもいますし、
過呼吸になって倒れてしまうような症状の重い人もいます。
そのような人たちが日常生活を変えざるを得ないのは必然です。

そのような人たちに無理をしろと言っているわけではありません。
無理をしてはいけません。
病気を治すことが第一です。

まずは自分が出来ることと出来ないことをよく整理してみると良いと思います。

例えば、

出来ないこと

  • 電車や車には乗れない
  • 過度な運動は出来ない
  • 旅行などの遠出は出来ない

出来ること

  • 近所の散歩くらいなら外出できる
  • 自宅での仕事や勉強は出来る
  • 飲食物は特に制限しなくても大丈夫

といった具合に書き出してみることをお勧めします。

決して無理はしてはいけないものの、出来る範囲内の活動は継続すべきだと思うのです。

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