パニック障害を家族に打ち明けたとき

それとなく家族にパニック障害を打ち明ける

初めてのパニック発作のときは家族と一緒のときでした。
しかし、そのときは一時的なものだと皆が思っていたのです。
それ以降もパニック発作が続いているということを家族に伝えたのは、
一ヶ月くらいがたったときです。

厳密に言えば、私はハッキリとはパニック障害のことは伝えていません。
ただそれとなく伝えました。

ある休日の昼間に、軽い予期不安に襲われてベッドの上にいました。
すると、家族から
「なぜ寝てばかりいるのか。最近は運動もしなくなって体に悪いぞ。」
と言われたのです。

私は、
「初めてパニック発作を起こしたときと同じような症状があれから続いていて、具合が悪い」
という趣旨の内容をそれとなく伝えました。

しかし、家族の反応は非情なもので、
心配されるどころか、「何を寝ぼけたことを言ってるんだ」というような反応でした。
さらに、それ以上のことも言われたのですが、ここには書きたくないです。

このときはショック・・・というよりも、
失望感や孤独感のほうが大きかったです。

メンタル系の病気にいっさい理解がない家族であることは予想がついていましたが、
それがハッキリわかったのは辛かったです。
私の心の中で、家族との関係に壁が生まれた瞬間でした。

この日以降、パニック障害を克服した今に至るまで、
パニック障害のことを家族に話したことは一度もありません。
幸いにも、パニック発作や予期不安が起こっているのは一日の中でもせいぜい1時間程度ですし、
救急車を呼ぶレベルでもないので、ただひたすら我慢すれば気付かれずに済んだのです。

友人にも内緒

パニック障害のことは友人にも一切話しませんでした。

私は体も気も強い男だったので、メンタル系の病気を患っていると知られるのが
ものすごく嫌だったのです。

パニック障害患者と聞くと、女性や、か弱い男性を想像しがちですが、
私の場合はその対極に位置するような人間です。
ドラえもんのキャラで例えるならば、ジャイアンでした。

パニック障害のことを他人に話さなかった理由はいろいろありますが、
一番の理由は、
「心配されたいと思っている」と思われたくなかったからです。

「おまえ心配されたいだけだろ」と思われることは最大の屈辱です。
だから、絶対に誰にもしゃべらないと心に誓いました。

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