心気症らしき症状
私はパニック障害を発病して以来、
体のあちこちに違和感があったり、痛みがあったりということが多くありました。
明らかな異常ではなく、なんとなくおかしい感じがするのです(不定愁訴)。
このような不定愁訴があまりに頻繁におこるため、自分は心気症なのではないかと疑うことがありました。
心気症とは、本当は健康であるのにも関わらず、自分が病気なのではないかと思ってしまう病気です。
わずかな体の不調を大病であるのではないかと疑い、ドクターショッピングを繰り返すことがあります。
私の場合はドクターショッピングをすることはありませんでした。
しかし、パニック障害とは関係のない多くの検査を行いました。
私は、実際に心気症だと診断されたわけではないですが、
それに近い症状だったと自覚しています。
以下の病気は、私が疑ったものの中のごく一部です。
心臓病
パニック障害患者ならば一度は疑う病気です。
これを疑うのは自然なことであり、心気症とは言わないでしょう。
これについてはパニック障害についての理解を深めることで、
自分の心臓には異常はないと思えるようになりました。
癌
体のあちこちに異常があるとなぜか癌を疑っていました。
癌に関する知識なんてほとんど持っていないし、実際に癌に似た症状があったわけではありません。
ものすごく非論理的で根拠のない疑いをしていました。
潰瘍性大腸炎、クローン病
体のだるさや微熱が頻繁に起きるため、これらの病気を疑いました。
どちらも、消化器に異常がでる難病です。
ちなみにこれに関しては担当医の方針で胃カメラと大腸カメラを行いました。
検査結果はいたって良好。元気な消化器でした。
パニック障害はなぜ心気症を併発しやすいのか
多くの検査を行いパニック障害以外には異常がないとわかって以来は、
心気症らしき症状はしだいになくなっていきました。
結局、心気症だと診断されることはありませんでした。
そもそも医師には症状を伝えただけで、自分が特定の病気を疑っているということは伝えていません。
どんな分野でもプロの前では大人しくする性格なので(笑)
しかし、私はパニック障害患者に心気症のような症状が表れるのはごく自然だと思います。
なぜならば、パニック障害患者は自分の体の不調にものすごく敏感になっているからです。
たいしたことがなくても、「これはパニック発作の兆候か?」などと考えてしまいます。
心拍数があがれば、同じく不安になります。
このような精神状態にあるため、
自分の体におかしなことがあれば、それをすぐに病気に結び付けがちなのだと思います。
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